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ソリューション 画像の位置ずれを補正する

Q:.実体顕微鏡でZスタック画像を取り込んでいるが、画像内の対象物がフレームごとに位置ズレしてしまう。Image-Pro.Plusで補正できるか?

A: 実体顕微鏡など、一部の光学系ではZスタックの各フレームで対象物の位置や大きさが変化するため、そのままでは拡張焦点深度(フォーカス合成)等の画像処理を適用できませんが、Image-Pro Plus ver. 5.0以降に搭載された「位置ズレ補正」機能を利用すれば位置ズレ、大きさの変動、傾きを補正できます。
手順は以下の通りです。

  1. 画像(シーケンス画像または複数枚の画像)を画面に開き、「処理」メニューの「画像の位置ずれ補正」コマンドを実行して、同名のダイアログを開きます。
  2. 「入力」タブのダイアログ左欄に表示される画像名を、「追加」ボタンで「処理される画像」欄に写します。
  3. 「オプション」タブの「補正方式」欄で「フーリエ相関」を選択します。
  4. 補正の内容に応じて、「回転」、「拡大/縮小」、「平行移動」のオプションから必要なものを選択します。
  5. 通常の画像では「完全相関」を選択します。(フレームごとの輝度のばらつきが大きい画像では、「位相相関」を選びます。)
  6. 「常に再計算」を選択してから、「適用」をクリックします。これで位置ずれ補正処理が開始されます。
    補正結果はシーケンス画像として生成され、画面に現れます。

Zスタックに限らず移動体解析の前処理として、マクロを使用することで基準となるマーカーを利用した画像のゆらぎの補正などにも使用できます。
マクロダウンロード: Align_by_Fiduciary.ipm