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ソリューション 結晶層の解析

 

それぞれの結晶(材料相)が固有の濃淡値 (または色)を持っていて、互いに区別可能であれば、Image-Proで種類別に計測できます。


上のようなグレイスケール画像(白黒の濃淡画像)の場合、計測の方法は以下のようになります。

  1. 画像を開き、"Measure"(測定)メニューの"Count/Size"(カウント/サイズ)コマンドを実行します。

  2. "Count/Size"ダイアログの"Manual"(手動抽出)を選択し、"Select Ranges"(レンジを選択)ボタンをクリックします。

  3. "Segmentation"(色抽出)ウィンドウで、材料相の数だけ輝度レンジ(Class)を設定します。(例えば、基層の中に結晶が4種類ある時は、Class 1~ Class4を設定します。)

    ヒント:複数の輝度レンジを設定するときは、あらかじめ輝度ヒストグラムを表示しておくと便利です。通常、それぞれの材料相がヒストグラムの1つのピークに対応します。


  4. 設定が済んだら、"Count/Size"ダイアログの"Measure"(測定)メニューから"Select Measurements"(測定項目)を実行し、計測項目を選択します。

  5. 次に"Count"(カウント)ボタンをクリックして自動計測を実行し、計測結果を"View"(表示)メニューの"Range Statistics"(レンジ別統計)で表示します。



    「レンジ別統計」の表の計測結果は、材料相毎に色分け表示され、比率が表示されます。

 



カラー画像の場合

    一旦モノクロ画像に変換して上記の方法で計測するか、または材料相毎に"Count/Size"の"Manual"(手動抽出)-"Select Colors"(色を選択)ボタンで色を定義して計測することになります。
    "Segmentation"(色抽出)ツールを使用します。このツールは、画像内の特定の色を持つ領域のみを抜き出して2値画像を作ります。
    スポイトツールで色を抽出したら、"New Mask"(新規マスク)ボタンで2値画像が作成されます。

    カラー画像内のピンク色と緑色の領域のみを抽出して2値画像を作成した例


    2値化した後は、通常のモノクロ画像と同じように解析できます。