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ソリューション 電気泳動ゲルの解析

 

電気泳動のゲル画像でのバンドの分子量・マス(質量)測定

泳動距離からバンドの分子量を測定するときは、ウェルからの泳動距離を正確に測定するために、ゲル画像を撮影する時に定規を一緒に写し、その定規を使って空間の較正を行ない、また画像のウェルのY軸上の位置を画像の原点に指定しておくと便利です。

  1. まず、"Calibration"(較正) - "Spatial Calibration"(空間較正)の"Pixels/Unit"(単位当たりピクセル数)で長さの較正を行ないます。


  2. "Spatial Calibration"の"Origin (Pixels)"[原点の較正(ピクセル)]でウェルのY軸上の座標を画像の原点に指定しておくと、マウスのカーソル位置が常にウェルからの距離としてステータスバーに表示されるため、泳動距離を即座に調べられます。



  3. バンドの質量の測定には、あらかじめ"Calibration" - "Intensity"(輝度較正)コマンドで"Standard Optical Density"(標準光学濃度)の較正を行なった後で、"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Measure"(測定) - "Select Measurements"(測定項目)から"IOD" (積分光学濃度)を選択してバンドを測定すると便利です。これと合わせて"Center-Y"(重心Y座標)を選択しておくと、各バンドの泳動距離も同時に測定できます。

 



また、"Line Profile"(ラインプロファイル)コマンドでそれぞれのレーンのピークの面積を測定することもできます。ピーク毎の面積を測定するには、"Line Profile"ウィンドウの"Report"(レポート) - "Range/Area"(レンジ/面積)を選択し、垂直のマーカー線でピークを両側から挟みます。

ピークから背景の値を減算するときは"Reference"(差分を表示)オプションを使用し、2つのプロットを重ね表示して比較するときは"Report" - "Freeze"(フリーズ)オプションを使用すると便利です。詳しくはImage-Proのヘルプをご参照下さい。