HOMEソリューションImage-Proの画像解析の例
ソリューション 手動測定

 

Image-Pro Plusはきわめて広範にわたる自動計測・解析機能をサポートしていますが、それと並んで初心者の方にも使いやすい手動測定ツールを備えています。



手動測定ツールは"Measure"(測定)メニューの"Measurements"(マニュアル測定)コマンドでアクセスでき、以下を測定できます。
  • 距離(直線距離、2点間距離)
  • 曲線の長さ
  • 任意の形状(多角形)、楕円、矩形の面積と周囲長
  • 2本の直線が成す角度
  • 2本の直線ないし曲線間の間隔(厚み・幅の測定)、2個の粒子の壁間距離
  • 画像内の座標位置
  • 任意の点から直線へおろした垂線の長さ(垂直距離)

以上のほか、画像内に指定した3個以上の点から直線、円、円弧を自動作成する機能(最適直線、最適円、最適円弧)、任意の 大きさの円、矩形を作成する機能 もあります。

いずれのツールも初心者に優しい直感的なインターフェースを採用しており、また一旦作成した図形は全て後編集が可能ですので、効率よく作業を進めることが できます。


厚み・幅の測定ツール

例として、2本の曲線間の間隔を測定する手順を以下に示します。

注記: 以下の図で、測定結果は全て実寸で表示されています。測定結果を実寸で算出するためには、測定に先立って画像に空間較正を適用する必要があります。

  1. 最初に、厚みを測る対象物の両側の辺をトレースツールでトレースします(下図の"T1"と"T2")。


  2. 次に、"Options"(オプション)タブをクリックし、"Display Thickness"(「幅」測定ラベルの表示)オプションで"Both"(両方)を選択します。
  3. 最後に、「曲線幅」ツールボタンを選択してから、[Ctrl]キーを押しながら"T1"と"T2"をクリックしま す。

    最小間隔の箇所と最大間隔の箇所が画像内に表示されます(下図の"CT1")。測定値としては、平均間隔、最小間隔、最大間隔が算出されます。


計測データの外部出力

    Image-Proで得られた測定結果データは、全てテキストファイルへの書き出し、クリップボードへのコピー、ないしMicrosoft(R) Excel(R)へのDDE転送(ダイナミックデータ交換による文字データの転送)が可能です。また、画像内にトレースしたオー バーレイ(上図の"T1"、"T2"、"CT1"など)をファイルに保存し、再使用することができます。