操作範囲の限定
画像シーケンスファイルを開いた直後は、シーケンスファイルの全体が操作の対象になっています。つまり、シーケンスの再生を行なうとシーケンス全体が再生されます。
シーケンスを再生ないし編集するときに、シーケンス全体でなく、その一部の範囲のみを操作対象にしたい場合は、その範囲の先頭フレーム("in"ポイント)と最終フレーム("out"ポイント)を指定して、範囲を限定した上で操作を行ないます。範囲を限定すると、その範囲のフレームのみに対して再生、コピー、切り取り等の処理を行なうことができます。
注記:
フレーム送りボタン()およびフレーム戻しボタン()を使用した場合は、常にシーケンス全体が操作対象になります。
次のボタンとスライダは、シーケンスの操作範囲、シーケンスの表示フレーム、およびその他の様々なオプションを設定するのに使用します。
上図の例では、シーケンスの中の5番目のフレーム~25番目のフレームが操作範囲に指定されていて、現在表示中のフレーム(再生ポイント)は14番目のフレームになっています。
この状態で、5番目のフレーム~25番目のフレームの範囲のみを再生するときは、まず
ボタンをクリックして選択してから、再生用のボタン(,,,)をクリックして再生を開始します。
注記:
フレーム送りボタン()およびフレーム戻しボタン()を使用した場合は、常にシーケンス全体が操作対象になります。
●"Options"(オプション):このボタンをクリックすると、シーケンスの再生オプションが表示されます。
"Options"ボタンをクリックすると、"Sequence
Options"(シーケンスのオプション)ダイアログボックスが表示されます。
このダイアログボックスには、以下のオプションがあります.
●"Frame
Rate(ms)"[フレームレート(ms)]:
この欄では、シーケンス再生のフレームレート(コマ間秒数)を指定します。
●"Automatically
adjust rate if necessary"(フレームレートを自動調整する):
このオプションを選択しておくと、シーケンス再生のフレームレート(コマ間秒数)が自動調整されます。
●"Current
frame rate"(現在のフレームレート):
直前にシーケンス再生した時のフレームレートが表示されます。
●"Frames
per second"(フレーム/秒):
1秒間当たりのフレーム数(理論値)を示します。
●"Frames
displayed"(表示フレーム):再生時に実際に表示されたフレームの枚数(累積)と割合を示します。この値は再生の実行後に表示されます。
●"Frames
dropped"(スキップされたフレーム):
再生時に、表示しきれずにコマ落ちしたフレームの枚数(累積)と割合を示します。この値は再生の実行後に表示されます。
●"Fast
Frame Skip"(早送りスキップ数):早送り/巻き戻し(/)を行なう際にスキップされるフレーム数を指定します。「1」を指定すると、表示されるフレーム1枚に対して1枚のフレームをスキップして、再生速度を倍にします。「2」を指定すると、表示されるフレーム1枚に対して2枚のフレームをスキップします。
●"Wrap
around at end" (端で循環):このオプションを選択すると、再生がラップアラウンド
(循環)します。例えば、順方向に再生してシーケンスの最後ののフレームに達した時、再生はシーケンスの先頭フレームへ跳びます。再生は停止ボタン()を押すまで継続します。
これが通常用いられる再生方法です。
●"Play
to end"(端まで再生):
このオプションを選択すると、順方向に再生した場合は先頭のフレームから最終フレームへ、また逆方向へ再生した場合は最終フレームから先頭フレームへ1回だけ再生します。
●"Auto-Reverse"
(自動反転):
このオプションを選択すると、再生が先頭/最終フレームに達する度に、再生方向を反転します。再生は停止ボタンを押すまで継続します。
●"Update
Frame Slider"(スライダーを更新):
このオプションを選択した場合、シャトルスライダの表示を、シーケンスの動作に合わせて更新します。選択しない場合はスライダの表示の更新をしませんので、再生速度が若干向上します。
●"Display
prompts when editing"(編集時にプロンプトを表示):
このオプションを選択しておくと、"Cut
Frames"(フレームを切り取る)、"Copy
Frames"(フレームをコピー)、"Delete
Frames"(フレームを削除)、"Paste
Frames"(フレームを貼り付け)、"Append
Frames"(フレームをアペンド)、"Extract
Frames"(フレームを抽出)、"Merge
Images"(画像をマージ)の各コマンドを実行した場合に、シーケンサーが編集プロンプトを表示します。このプロンプトは、シーケンス編集の操作内容を説明します。プロンプトをさせたくない場合は、オプションを非選択にします。
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