注:日本語版ではメニューやダイアログは和文になります。
(Acquireダイアログなどの一部を除く) Image-Pro
Plus ver. 5.0、ver.
5.1から追加された機能
● ”Track
Objects” (動体追跡)
連続画像(動画)内で移動していく動体を自動または手動で追跡し、移動距離、速度、加速度などを測定するツールです。
ver.
5.1では、次の機能が追加されています。
● ”Align
Images”
(画像の位置ずれ補正)
試料の表面を少しずつ削りながら撮影した画像や実体顕微鏡を使って取り込んだZスタック画像など、写っている対象物がフレームごとに位置ずれしている画像を処理し、ずれを補正するツールです。"Extended
Depth of Field"(拡張焦点深度)ツールや3D Constructor (別売)の前処理として利用できます。
● ”Tile
Images”
(画像のタイリング)
複数の画像を縦横に貼り合わせて高解像度画像を作成するツールです。取り込みたい対象物が複数の視野にまたがる場合に、全体像を1枚の大サイズ画像に収めることができます
。
● "Calibration"(較正)
本バージョンより、較正データに「画像固有較正」、「基準較正」、「システム基準較正」の区別が設けられ、較正データの管理・使用が容易になりました。較正データウィンドウが画面上に常時表示されるようになり、較正データを確認しながら作業できるようになりました。また、較正の手順をガイドするウィザードが装備されました
。
●
空間較正データの種類
●
輝度較正データの種類
● ”Snap
Measurements”
(測定画面取り込み)
測定終了後の画面の状況をそのまま画像として取り込むコマンドです。測定対象画像と、その上に表示されているオーバーレイ(測定用の図形、粒子のアウト
ライン、オブジェクト番号など)を一体化した画像を作成します。
● ”Measure
distance”(距離測定)ツール
画像上に直線を引くだけで、距離が測定、表示されます。
● "New
AOI"
(AOIを新規作成)
AOI の画像上の位置を数値で入力し、矩形AOI、楕円AOIを作成できます。
● ”Dye
List”
(色素リスト)
蛍光色素の名前、励起・吸収波長、色を登録して、単純な操作で画像に適用できます。SharpStack
(別売)、 3D Constructor (別売)等と組み合わせて使用すると便利です。
● "Lens
List" (レンズリスト)
顕微鏡の対物レンズの倍率、開口数、屈折率など様々なパラメータを登録し、一覧から選択して画像に適用できます。SharpStack
(別売)等と組み合わせて使用すると便利です。
● "Local
Zoom"(部分拡大)機能
画像内のカーソル付近の領域を部分拡大するウィンドウが装備されました。画像全体と細部を同時に観察するときに使用します
。
● 画像取り込み
以前取った画像との位置合わせに便利なライブプレビューの透明表示、露光/ゲイン/ホワイトバランスの"Auto
Set"(自動設定)機能、カメラの大部分の機能をコントロールできる場所を取らない縦型の簡易設定ダイアログなどを搭載しました。
● 複数ムービーの同期再生
複数のシーケンス画像(動画)を同期再生します
。
● "Normalize
Illumination"(輝度を標準化する)
スタック画像を撮影中に光退色によって蛍光色素の輝度が低下した場合は、このコマンドで輝度を標準化することができます。
● "Background
Correction"(シーケンス背景補正)
シーケンス画像の背景を調整します。このツールは、画像の背景の領域と測定対象(オブジェクト)とのコントラストを向上させます。
● "Despeckle
Filter"
(しみ除去フィルタ):
蛍光プローブ画像等で、しみ状のノイズを除去するフィルタです
。
● "SetManager"(セットマネージャ)
、"SetNavigator"(セットナビゲータ)
様々なパラメータを変えながら撮影された一連の画像(多次元スタック画像)の入力・編集・管理・再生を行なうツールです。
● "Sequence
Options"
(シーケンスオプション)
"Sequence
Editing" (シーケンス画像の編集)、"Sequence Play" (シーケンス画像の再生)、"Running
Average" (移動平均を取る)、"Difference" (フレーム間の差分を取る)コマンドなどのオプションを一覧、変更できるツールです。
● "CIE
L*a*b color" (CIE L*a*bカラー)
通常のRGBと、L*a*b、XYZ、YIQ、CMYの各カラーモデル間の色較正、カラーモデル変換を行なうツールです。
● "Macro
Player"(マクロプレイヤー)
デモ用のマクロを一覧、実行するツールです。
● "Select
Menu"(メニューの選択)
使用目的に合わせて、Image-Pro
Plusのメニューを選択できるようになりました。「産業系」、「生物学系」、「基本機能」、「全機能」から選べます。
● "Workfllow
Toolbar"
(ワークフローツールバー)
カスタマイズ可能なツールバーです。
● 同期スクロール・同期ズーム機能
複数の画像ウィンドウを同期スクロール・同期ズームできます(1つのウィンドウをスクロールないしズームすると、他のウィンドウも同じように動作します)。複数の画像を画面上で拡大して観察するときに使用します
。
● "Memory
Monitor"(メモリモニタ)
独自の仮想メモリ機能により、Image-Proに2GBを超えるメモリ割り当てを許します。。
● その他の新機能・変更箇所
既存の機能などにver.
5.0、ver.
5.1で追加、変更された機能をご紹介します。 |