Enhance（強調）メニューのコマンド

"Enhance"（強調）メニューのコマンドを使用すると、画像のコントラストを調整し、画質を改善することができます。

"Measure"（測定）メニュー のツールで画像を解析する前に、あらかじめ画像の背景と測定対象物とのコントラストを強調しておくと、解析処理の効率が良くなります。"Enhance"（強調）メニューのコマンドは、画像の輝度、コントラスト、ガンマ補正値等を調整することにより画像内の輝度分布を変化させ、微弱光で撮影された画像内の特徴物を鮮明化したり、画像内の測定対象物と背景のコントラストを向上させるのに使用します。

●Display Range （表示レンジ）：画像表示の白・黒レベルを設定します

●Contrast Enhancement （コントラスト強調）：画像のコントラストを強調します

●Equalize （イコライズ）：画像をイコライズします

● Test Strips（テストストリップ）輝度やコントラストを変化させた見本を作成します

● Invert Contrast（コントラストを反転する） LUT反転によりコントラストを反転します

●Reset Contrast （コントラストをリセットする）：コントラストの設定をリセットします

●Apply Contrast （コントラストを適用する）：コントラストの設定を画像に適用します

●Invert Image （画像を反転する）：画像のピクセル値を反転します

上記のコマンドの大部分は、画像のピクセル値を直接変更せず、ルックアップテーブル（LUT）を変更することで画像の表示のみを変更します。このため、これらのコマンドを使用して画質改善を行った後は、必ず"Apply Contrast"（コントラストを適用する） コマンド[または"Contrast Enhancement"（コントラスト強調）コマンド で表示される"Apply"（適用）ボタン]で変更結果を画像データに書き込む必要があります。