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シーケンスツール

Normalize Illumination(輝度を標準化する)コマンド


"Sequence"(シーケンスツール)メニューの"Normalize Illumination" (輝度を標準化する)コマンドは、Zスタックの取り込み中に輝度や発光量が変化する場合、Z面によってばらつく輝度を補正する目的で使用します。

具体的な例としては、試料が蛍光標識されていて、この標識が光源に曝されるうちに劣化する場合が考えられます(光退色)。この場合、最初に取り込まれたZスライス画像の輝度は、最後に取り込まれた画像よりも高くなります。"Normalize Illumination"を使用すると、(EDF: 拡張焦点深度などの)最終処理に先立って、取り込まれた全画像の輝度を標準化できます。

コマンドを実行すると、次図の"Normalize Illumination" (輝度を標準化する)ダイアログボックスが表示されます。

images\ebx_-1141658833.gif

·      "Apply first-order illumination normalization to:"(一次輝度標準化の処理対象): この欄は、輝度標準化処理の対象となるZスタックの種類を表示します。

·      "Use the active portion of sequence instead" (シーケンス内に指定された操作範囲のみに適用): シーケンスファイル内の一部のフレームを操作範囲に指定した状態でこのオプションを選択すると、Zスタック全体ではなく、その指定された部分のみを標準化します。(本オプションは、画像セットの一部となっているシーケンス画像を開いたときにのみ使用できるようになります。)

·      "Destination" (結果の出力先): この欄で、処理結果の出力先を指定します。

·      "Current Image" (現在の画像へ): 輝度標準化処理の結果を、現在アクティブな画像ウィンドウに出力します(元の画像は失われます)。このオプションは、Zスタックが画像セットの一部である場合、他のZスタックを含むシーケンスの一部にすぎない場合、ないしシーケンス内の現在選択されている部分がシーケンス全体ではない場合には使用不可(グレイ表示)となります。

·      "New Image" (新規画像へ): 輝度標準化処理の結果を新規画像ウィンドウへ出力します。

·      "Apply" (適用): 輝度の標準化処理を画像に適用します。

·      "Cancel"/"Done" (取り消し/終了) "Normalize illumination"ダイアログボックスを閉じます。