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サポートImage-Pro plus 操作手順書測定コローカリゼーション

操作例1: カラー画像のコローカリゼーションを測定する

以下では、例として、Image-Pro Plusに付属する24ビットフルカラー形式のサンプル画像、"Colordot.tif"に含まれるR ()G ()のプレーン(チャンネル)について、コローカリゼーションを調べます。

1. カラー画像"Colordot.tif"(通常は"C:\IpWin51J\Images"の中)を開く。

images\img00147.gif

2. "Measure"(測定)メニューの"Co-Localization"(コローカリゼーション)コマンドを実行する。"Co-Localization Analysis"(コローカリゼーション分析)ダイアログボックスが開きます。

images\img00148.gif

3. "Active image"(アクティブ画像)欄に"Colordot.tif"と表示されていることを確認し、"Create color co-localization"(カラーのコローカリゼーションプロットを作成)オプションを選択する(上図参照)。

4. "Color pair"(色のペア)欄で、"Red Green" [R()G()] を選択する(上図参照)。

この操作により、24ビットカラー画像"Colordot.tif"に含まれる3枚のプレーンRGBのうちからRG2枚を指定したことになります。

5. "Forward"(実行)ボタンをクリックする。

これで、"Colordot.tif"RGのプレーンからカラーのコローカリゼーションプロットが作成され"R-G co-loc. of Colordot.tif"というウィンドウに表示されます。

 

カラーのコローカリゼーションプロットは256×256ピクセルの大きさの24ビットフルカラー画像で、原点は左下角にあります。

images\img00149.gif

このプロットのX(ベースライン)は最初のプレーン[ここではR()]のピクセル値(0255)に対応し、Y軸は2番目のプレーン[ここではG()]のピクセル値(0255)に対応します。

プロットには、3つの色が表示されます。そのうちの2は、"Color pair"(色のペア)で選択した2 [ここでは"Red"()"Green"()]で、残りの1色はその2色を合成した色(ここでは黄色)です。

上のプロットでは、赤の領域がRのプレーンのみに存在するデータを表し、緑の領域がGのプレーンのみに存在するデータを表しています。

これに対して、黄色の領域は、RGの両方のプレーンに共通するデータを表しており、これがコローカライズ領域のデータとなります。

6. 次に、元画像"Colordot.tif"の中から、コローカライズ領域をマスク処理によって抽出する。コローカリゼーションプロットの中の黄色の領域を、自由曲線 AOI で囲んで下さい(下図参照)

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7. "Operation on co-localization plot"(コローカリゼーションプロットに適用する処理)欄の"Create mask of co-localizing objects"(コローカライズ領域のマスクを作成)オプションを選択してから、"Analyze"(分析)ボタンをクリックする。

これで、RGのプレーンに共通する部分、つまりコローカライズ領域のみが白く、他が全て黒に塗りつぶされたマスク画像が、"Co-loc. mask of Colordot.tif"ウィンドウに表示されます。

images\img00151.gif

このマスク画像から分かる通り、RGのコローカライズ領域は元の画像("Colordot.tif")の中では黄色のドットの部分です(ここで、上のコローカリゼーションプロットの中のコローカライズ領域が黄色だったことと、このドットが元のカラー画像内で黄色であることの間に、直接の関係はありません)

注記: 試しに"Process"(処理)メニューの"Color Channel"(色成分)"Extract" (抽出)タブを使用して、"Colordot.tif"RGプレーンを抽出して比べると、RGの両方の画像で明るく写っている(つまり、コローカライズしている)のが、実際に黄色のドットの部分であることが分かります。

images\img00152.gif

8. 最後に、RGのコローカリゼーション係数を算出する。"Operation on co-localization plot"(コローカリゼーションプロットに適用する処理)欄の"Calculate co-localization coefficients"(コローカリゼーション係数を計算する)オプションを選択してから、"Analyze"(分析)ボタンをクリックします。結果は、"Output Window" (アウトプットウィンドウ)に表示されます。

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◆ 操作例22枚のグレイスケール画像のコローカリゼーションを測定する

◆ Co-Localization(コローカリゼーション)コマンドのオプション