サポート

Image-Pro
  操作手順書

サポートImage-Pro plus 操作手順書測定コローカリゼーション

操作例22枚のグレイスケール画像のコローカリゼーションを測定する

以下の操作では、8ビットグレイスケール形式の2枚のサンプル画像("DemoRed.tif""DemoGrn.tif")のコローカライズ領域を抽出し、測定します。

1. 最初に、2枚のグレイスケール画像を開く。

サンプル画像"DemoRed.tif""DemoGrn.tif"(通常はC:\IpWin51J\Imagesフォルダにあります)を開きます。

images\img00154.gif

2. "Measure"(測定)メニューから"Co-Localization"(コローカリゼーション)コマンドを実行する。"Co-Localization Analysis"(コローカリゼーション分析)ダイアログボックスが表示されます。

images\img00155.gif

3. "DemoRed.tif"画像をクリックしてアクティブにする。これで、コローカリゼーション分析ダイアログボックスの"Active Image"(アクティブ画像)欄"DemoRed.tif"となり、"2nd Image"(第2画像)欄に"DemoGrn.tif"と表示されます(上図)。

4.  "Create 3D view of color co-localization"(カラーのコローカリゼーションプロットをサーフェイスプロットで表示)オプションを選択し、"Color pair"(色のペア)欄から"Red Green" [R()G()] を選択して、"Forward"(実行)ボタンをクリックする。

ここで、以下の4つのウィンドウが表示されます。

(a) "untitled..."画像: これは、"DemoRed.tif""DemoGrn.tif"2枚の画像をカラー合成した画像です。

(b) "R-G co. loc of untitled..."のカラー画像: カラーのコローカリゼーションプロットです[下の(c)のカラーバージョンです]X軸は"DemoRed.tif"の輝度スケール(Rのスケール、0255)Y軸は"DemoGrn.tif"の輝度スケール(Gのスケール、0255)となります。この画像内で、赤(R)と緑(G)の重なり合う部分、つまり黄色の部分が、コローカライズ領域を示します。

images\img00156.gif

(c) "R-G co. loc of untitled..."のグレイスケール画像: 8ビットグレイスケールのコローカリゼーションプロットです[上の(b)のモノクロバージョンです]X軸は"DemoRed.tif"の輝度スケール(Rのスケール、0255)Y軸は"DemoGrn.tif"の輝度スケール(Gのスケール、0255)となります。

(d) "Surface Plot"(サーフェイスプロット): 上の(c)"Surface Plot"(サーフェイスプロット)ツールにて3D表示したものです。Z軸情報がほぼピクセルの個数に対応しますので、この3D表示のピークの高さを見ることで、特定のデータの画像内での分布(頻度)を知ることができます。

images\img00157.gif

注記 "Surface Plot"(サーフェイスプロット)は、画面上で現在アクティブになっている画像ウィンドウを3D表示します。このため、上記の(c)以外の画像をクリックしてアクティブにすると、その画像を3D表示してしまいますので、(c)以外の画像をアクティブにしないよう、ご注意下さい。

注記 上記の(d)3D表示よりも高精度の頻度情報を得たい場合は、上記の4.の手順で"Create 3D view of color co-localization"(カラーのコローカリゼーションプロットをサーフェイスプロットで表示)を選択する代わりに、"Create gray co-localization with frequencies"[グレイのコローカリゼーションプロットを作成(輝度=頻度)]オプションを選択して下さい。このオプションでは16ビットグレイスケールのプロットが作成され、輝度値が正確にピクセルの頻度を反映します。このプロットを3D表示するには、"Surface Plot"(サーフェイスプロット)コマンドを実行して下さい。

5. 次に、カラーのコローカリゼーションプロット[上記の(b)]の中の、黄色の領域を下図のようにAOIで囲む(下図左)。

images\img00158.gif

6. "Operation on co-localization plot"(コローカリゼーションプロットに適用する処理)欄の"Create mask of co-localizing objects"(コローカライズ領域のマスクを作成)オプションを選択してから、"Analyze"(分析)ボタンをクリックする。

これで、"DemoRed.tif"R)と"DemoGrn.tif"G)に共通する部分、つまりコローカライズ領域のみが白く、他が全て黒に塗りつぶされたマスク画像が、"Co-loc. mask of untitled..."ウィンドウに表示されます(上図右)。

7. 最後に、コローカリゼーション係数を算出する。"Operation on co-localization plot"(コローカリゼーションプロットに適用する処理)欄の"Calculate co-localization coefficients"(コローカリゼーション係数を計算する)オプションを選択してから、"Analyze"(分析)ボタンをクリックします。

◆ 操作例1: カラー画像のコローカリゼーションを測定する

◆ Co-Localization(コローカリゼーション)コマンドのオプション