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Histogram(ヒストグラム)ウィンドウのReport(レポート)メニュー

このメニューにあるオプションを使用すると、ヒストグラム・グラフのデータ表示形式を指定できます。このメニューには、インターバルの幅とX及びY軸の較正に関するオプションや、データの表示形式(「棒グラフ」、「線グラフ」、「表」のいずれか)を選択するオプション、X軸上の特定区間のみを取り出して測定するオプション、およびデータの統計を算出するオプションがあります。

"Bins"(ビン):このコマンドを選択すると、X軸の分割区分(ビン)の数が指定できます。"Bins"コマンドを選択すると、"Histogram Divisions"(ヒストグラムの区分)ダイアログボックスが表示されます。

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"Enter the number of intensity divisions"[区分数(ビン数)を入力します]:この欄に所望の区分をタイプします。

デフォルトによるスケールの分割数は、以下のとおりです。

    • 8ビットグレイスケール(Gray Scale 8256
    • 12ビットグレイスケール(Gray Scale 124096
    • 16ビットグレイスケール(Gray Scale 1665536
    • 浮動小数点形式(Floating Point256 (最大で65536
    • 24ビットフルカラー(RGB 24256
    • 36ビットフルカラー(RGB 364096
    • 48ビットフルカラー(RGB 4865536

これらの数は、画像の階調によって定義されている輝度レンジを越えない数(8ビット画像では256未満、12ビット画像では4096未満)に変更できます。浮動小数点形式のスケールは、最高65536まで設定可能です。

"Place division tick-mark at ..."X軸の目盛りの位置):このオプションは、隣り合ったビンの間のX軸の目盛り(Division tick-mark)を、各ビンの左("Left")に配置するか、中央("Center")に配置するかを切り替えます。

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どちらの場合も、データを算出する方法に差はありません。算出された値をグラフ上に配置する位置が変更されるだけです。以下のヒストグラムには5つのビンが選択されています。

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重要:分割の数を変えると、以下の2点でヒストグラムに影響します。先ず、"Report"(レポート)メニューの"Statistics"(統計)コマンドで作成した統計に影響を及ぼします。合併されたビン内で生じる平均化のために、精度がいくらか損なわれます。2番目は、データをファイルに保存する場合、データは"Bins"欄で指定した分割の数を反映します(例えば、分割の数を「10」に指定した場合には10個のデータポイントがファイルに記録されます)。

"Accumulated"(累算):このコマンドは、ピクセルの値を累積的に表示します。累算ヒストグラムは、測定された輝度値以下の値を持つピクセルの総数を示します。

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"Accumulated"オプションを選択すると、ü印が付き、選択されたことを表します。

"Spatial Cal"(空間較正):このオプションを選択すると、較正済みのY軸値で測定します。未較正のY軸値で測定する時は、このオプションを非選択にして下さい。未較正のY軸値は、X軸上の輝度値に該当するピクセルの数を表します。

"Intensity Cal"(輝度較正):このオプションを選択すると、較正済みのX軸値で測定します。未較正のX軸値で測定する時は、このオプションを非選択にして下さい。未較正のX軸値は、ピクセルの実際の輝度値を表します。

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"Bar Graph"(棒グラフ):このオプションは、ヒストグラムを棒グラフで表示します。棒グラフでは、測定値が棒で示されます。

"Line Graph"(線グラフ):このオプションは、ヒストグラムを折れ線グラフで表示します。

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"Table"(表):このオプションは、ヒストグラム・データをグラフではなく表形式(数値)で表示します。

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"Statistics"(統計):このオプションは、統計データとヒストグラムを並べて表示します。アクティブな画像がフルカラーのデータを含んでいる場合、このボックス内の統計は、グラフの中の最も手前に配置されたカラーチャンネル(色成分)の統計となります["Color"(カラー)メニューの"Order"(順序)コマンドを使用すればチャンネルの順序を変えられます]。

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表示される統計は、以下のとおりです。

  • "Mean"(平均):アクティブな画像またはAOI内の平均輝度値を表示します。
  • "Std"(標準偏差):アクティブな画像またはAOI内の輝度の標準偏差を表示します。
  • "X Min"X最小):アクティブな画像またはAOI内の最小輝度値を表示します。
  • "X Max"X最大):アクティブな画像またはAOI内の最大輝度値を表示します。
  • "Sum"(合計):アクティブな画像またはAOI内の輝度値の合計を表示します。

"Range/Area"(レンジ/面積):このオプションは、X軸上の一部区間の情報のみを表示する時に使用します。このオプションを選択すると、2本の垂直線マーカーがヒストグラム内に表示されます。

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垂直線マーカーをドラッグして測定したい区間を挟み、選択します。

注記: 測定区間の指定は、"Histogram"(ヒストグラム)ウィンドウの"Scaling"(スケーリング)メニューでも可能です。

選択された区間についての情報は、"Histogram"ウィンドウの左側に表示されます。選択した区間をウィンドウ全体に拡大するには、このウィンドウの"Zoom"(ズーム)ボタンを使用します(選択された区間のみのヒストグラムを表示します)。

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注記:"Range/Area""Statistics"(統計)オプションは両立しません。両方のオプションを同時に指定することはできません。"Range/Area"が選択されると、Image-Pro Plusが自動的に"Statistics"オプションは非選択になります。

選択された区間についての以下の情報が表示されます。

"X1":選択区間の下限の輝度レベルを表示します(左の垂直線マーカーの座標を表します)。

"X2":選択区間の上限の輝度レベルを表示します(右の垂直線マーカーの座標を表します)。

"Area"(面積):左と右の垂直線マーカーの間(曲線の下の面積)のピクセルの個数を表示します。

"%":選択区間(曲線の下の面積)内のピクセルの個数を、画像内の全ピクセル数に対する比率で表示します。

"Zoom"(ズーム):このボタンをクリックすると、2本の垂直線マーカーで挟まれた区間を拡大します(一部分の区間のみのヒストグラムを表示します)。垂直線マーカーの外側のデータは、グラフから除外されます。選択区間内の最大値を反映するためにY軸がスケーリングされます。

注記:ヒストグラムの表示が"Zoom"ボタンによってX軸の一部の区間に限定されている時でも、"Report"(レポート)メニューの"Statistics"(統計)オプションを選択すると、表示される統計データは選択中の区間だけではなく、常にヒストグラム全体の統計データとなります。

"Reset"(リセット):"Zoom"ボタンを使用して一部の区間を拡大したあとで、ヒストグラムの表示を元に戻したい時は、このボタンをクリックするとX軸とY軸がデフォルトの値へリセットされます。