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Linearize New(新規画像として線形化する)コマンド

例えば、金属片X線で撮影し、濃度の違いを基に金属の体積を測定する、等の測定では、画像に対して濃度の較正のような非線形の較正を適用する必要があります。このため、"Count/Size"(カウント/サイズ)等で測定を行なう前に、あらかじめ較正データに基づいて画像を線形化しておく必要があります。

輝度較正曲線に基づいて、現在アクティブな画像から線形化した画像を生成するには、"Intensity"(輝度較正)コマンド等で画像に濃度の較正を適用した後、"Calibration"(較正)コマンドのサブメニューから"Linearize New"(新規画像として線形化する)コマンドを実行します。結果として、浮動小数点形式の新規画像が作成されます(元の画像はそのまま残ります)

画像を線形化した後、"Count/Size"(カウント/サイズ)コマンドの"Measure"(測定)-"Select Measurements"(測定項目)にて"IOD"(積分光学濃度)を選択して測定を行なうと、画像内のオブジェクトの質量や体積を算出できます。

注記

·       "Linearize Image"(画像を線形化する) コマンドを使用した場合、処理後の画像は元の画像データ形式のままです。これに対し、"Linearize New"(新規画像として線形化する)コマンドを使用すると、処理結果の画像は浮動小数点形式になります。このため、"Linearize New"コマンドの方が高精度の処理結果を得られます。

·       線形化した画像は、大変暗く表示されることがあります。画像を表示上見やすくするには、"Enhance"(強調)メニューの"Equalize"(イコライズ)から"Best Fit"(最適合わせ込み)コマンド、または"Enhance"(強調)メニューの"Display Range"(強調)コマンドを使用して下さい。