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Trace Objects(オブジェクトのトレース)コマンド


"Trace Objects"
(オブジェクトのトレース)コマンドは、画像内のオブジェクトを手動または自動でトレースするツールです。特に、結晶の途切れた境界や、指紋などをトレースするのに適しています。また、"Count/Size"(カウント/サイズ) コマンドでの自動計測の前処理として、画像内の不鮮明なオブジェクトを強調するのに利用すると便利です。

手動トレースでは、ペンツールと消しゴムツールで画像内を自由にトレースできます

自動トレースは、画像内の暗い色のオブジェクトの中央を自動的にトレースします。このため、結晶画像の粒界や指紋のトレースに最も適しています

自動トレースと手動トレースを組み合わせて作業できます

作成したトレースは、グレイスケール画像(トレース画像)として出力できます。また、この画像を直接"Count/Size"(カウント/サイズ) 等の測定ツールで測定できます

"Trace Objects"では、画像データとは別のレイヤー(オーバーレイ)にトレースを行ない、トレースを画像と重ね表示します。このため、元の画像データを変更せずに、トレースのみを編集することができます。

 

一般的な操作手順

1. トレースする画像を画面に開いてから、"Trace Objects"(オブジェクトのトレース)コマンドを実行する。"Trace"(トレース)ダイアログボックスが表示されます。

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2. 手動でトレースする場合は、"Draw"(手動トレース)オプションをクリックしてから、画像内をマウスでドラッグする。

"Draw"オプションの選択中は、カーソルが「ペンツール」になります。トレースするペン先の太さは、"Pen size"(ペンの太さ)欄で指定して下さい。

3. 自動でトレースするときは、"Auto Trace"(自動トレース)ボタンをクリックする。

注記: 自動トレースでは、画像内の暗い領域の中央をトレースします。例えば、粒子の粒界をトレースするときは、粒子自体が白く、粒界が黒い画像である必要があります。粒子が黒く、粒界が白い場合は、"Enhance"(強調)メニューの"Invert Image"(画像を反転する) コマンドで画像を反転してから自動トレースして下さい。

自動トレースの場合も、ペン先の太さは、"Pen size"(ペンの太さ)欄で指定して下さい。

粒界等をトレースされるときは、最初に自動トレースを行ない、自動で正しくトレースされなかった箇所を、手動トレースと下記の「消しゴム」で補正するのが一般的な手順です。

4. トレースを部分的に削除するには、"Erase"(削除)オプションを選択してから、消したいトレースの上をドラッグして消す。

"Erase"オプションの選択中は、カーソルが「消しゴム」になります。消しゴムのサイズは、"Eraser size"(消しゴムのサイズ)欄で指定できます。

画像内のトレースを全て削除するには、"Erase All"(全削除)ボタンをクリックし、確認のダイアログボックスで"Yes"(はい)をクリックします。

5. トレースを作成し終わったら、"Generate trace image"(トレース画像を作成)ボタンをクリックしてトレース画像を作成する。

トレース画像は8ビットグレイスケール画像になります。トレース画像は、直接"Count/Size"(カウント/サイズ)その他の測定ツールで測定できます。

 

"Trace Objects"(オブジェクトのトレース)コマンドのオプション

"Generate trace image" (トレース画像を作成):トレースの終了後にこのボタ ンをクリックすると、トレース画像が作成されます。トレース画像は8ビットグレースケール形式で、新規画像になります。

"Draw"(手動トレース):このオプションを選択するとカーソルが「ペン」になり、画像内をドラッグすることでトレースできます。

"Erase"(削除):このオプションを選択するとカーソルが「消しゴム」になり、画像内をドラッグすることでトレースを消すことができます。

"Show/hide trace "(トレース表示・非表示):このオプションを選択すると画像内のトレースを表示します。オプションを非選択にすると、トレースが非表示になります。

"Pen size" (ペンの太さ):この欄で、手動トレースの「ペン」の太さを選択します。ペンの太さは、530ピクセルの範囲で指定できます。

"Eraser size"(消しゴムのサイズ):この欄で、消しゴムツールのサイズを選択します。サイズは、5100ピクセルの範囲で指定できます。

"Auto Trace"(自動トレース):このボタンをクリックすると、画像内の黒いオブジェクトの中央を、全て自動トレースします。確認ダイアログボックスが表示されますので、"Yes"(はい)ボタンをクリックしてトレースを実行して下さい。

注記: 手動トレースを行なった後で自動トレースを実行すると、手動でトレースした線は全て削除されます。

"Erase All" (全削除):このボタンをクリックすると、画像内の全トレースを削除します。"Erase all?"(全削除しますか?)の確認ダイアログボックスが表示されますので、"Yes"(はい)ボタンをクリックして削除して下さい。

"Close" (閉じる):このボタンを選択して、トレースツールを終了します。