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測定結果に基づいてオブジェクトを自動除外する (選別レンジ)

 

"Count/Size" (カウント/サイズ) で粒子を自動測定するとき、"Count/Size" (カウント/サイズ) ダイアログの "Measure" (測定) メニューにある "Select Measurements" (測定項目) を実行し、"Filter Ranges" (選別レンジ) を設定すると、測定値の範囲を限定することにより、測定したくない粒子を測定結果から自動的に除外できます。

次の操作例では、面積が一定の値に達しない、小さい粒子を除外します。

1. 画像を開き、"Measure" (測定) メニューの "Count/Size" (カウント/サイズ) を実行します。

"Measure Objects" (オブジェクトを測定) オプションと "Apply Filter Ranges" (選別レンジを適用) オプションが選択されていることを確認します。

Filter Ranges

2. 必要に応じて "Manual" (自動抽出) と "Select Ranges" (レンジを選択) [または "Select Colors" (色を選択)] をクリックし、画像を2値化して画像内の粒子を選択し、"Count" (カウント) ボタンをクリックして粒子の自動測定を実行します。

この例では、画像内の不要な小さい粒子 (ゴミなど) が一緒に測定されています。

Filter Ranges

3. 測定結果から除外したい粒子の測定値を調べます。除外したい粒子をダブルクリックすると、"Object Attributes" (オブジェクトの属性) ウィンドウを開き、測定値を調べます。

Filter Ranges

ここでは例として、面積が「50」未満の粒子をゴミとして除外することにします。

4. "Count/Size" (カウント/サイズ) ダイアログの "Measure" (測定) メニューにある "Select Measurements" (測定項目) を実行して "Select Measurements" (測定項目) ダイアログを開き、最初に "Filter Ranges" (選別レンジ) 欄で "Area" (面積) をクリックして反転表示させてから、その真下にある "Start" (最小) 欄に「50」と入力します。

Filter Ranges

注記: "Start" (最小) ・ "End" (最大) 欄には、測定単位を気にせずに、手順 3.の "Object Attributes" (オブジェクトの属性) ウィンドウに表示される測定値を、そのまま入力できます (画像に較正が適用されているときは、較正単位に基づく値を、較正が適用されていないときは、ピクセル単位の値を、そのまま入力できます)。

5. "Filter Objects" (オブジェクト選別) ボタンをクリックします [または "OK" ボタンをクリックして "Count/Size" (カウント/サイズ) ダイアログに戻り、"Count" (カウント) ボタンをクリックします]。

これで、不要な粒子 (面積が「50」未満の粒子) が測定結果から除外されました。

Filter Ranges

注記:

  • 選別レンジは、複数の測定項目について一度に適用できます。このため、測定値を利用して「絞り込み検索」のような処理を行ない、複数の条件に合致するオブジェクトのみを抽出して測定することができます(例えば、「面積:50ミクロン〜100ミクロン、平均濃度: 0.8〜1.5、半径比: 1〜1.2のみのオブジェクトを測定」というような条件を設定できます)。
  • 上の 4. の手順で "Start" (最小) ・ "End" (最大) 欄に数値を入力する代わりに、"Edit Range" (レンジ設定) ボタンで測定値の分布をグラフで見ながら最小値・最大値を設定することもできます。