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Image-Pro
  操作手順書

サポートImage-Pro plus 操作手順書測定カウント/サイズ

Count/Size(カウント/サイズ)の測定項目について

Image-Pro Plusの"Count/Size"(カウント/サイズ)コマンドで測定可能な測定項目は以下の通りです。

  • "Angle"(角度):オブジェクトの相当楕円(つまり、オブジェクトと同面積で、かつ一次および二次モーメントが等しい楕円)の長軸と画像の垂直軸が交わる角度(但し0゜以上180゜以下)を測定します。"Measure"(測定)メニューの"Calibration"(較正)-"Spatial"(空間較正)コマンドで"Angle Offset"(角度オフセット) を設定してある場合を除き、画像の垂直軸(Y軸)が0度です。
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  • "Area"(面積):各オブジェクトの面積を示します。"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが選択されていないときは、選択された範囲内の輝度値を持つピクセルからなる面積を測定します(つまり、オブジェクト内部の「穴」の部分は面積の測定値に含まれません)。"Fill Holes"を選択してある場合は、穴も含めてオブジェクト内部の全ピクセルが測定値に含まれます。
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  • "Area (polygon)"(多角形の面積):オブジェクトのアウトライン(多角形)の面積を算出します。
  • "Area/Box"(面積比):オブジェクトの面積と、そのオブジェクトの外接四角形 の面積との比率を算出します。「オブジェクトの面積÷外接四角形の面積」で算出されます。
  • "Aspect"(縦横比、アスペクト):オブジェクトの相当楕円(オブジェクトと同面積で、かつ一次および二次モーメントが等しい楕円)の長軸長と短軸長の比率を測定します。「長軸長÷短軸長」で算出されます。アスペクトは常に1以上です。
  • "Axis (major)"(長軸):オブジェクトの相当楕円(つまり、同面積で、かつ一次および二次モーメントが等しい楕円)の長軸の長さを測定します。
  • "Axis (minor)"(短軸):オブジェクトの相当楕円(つまり、同面積で、かつ一次および二次モーメントが等しい楕円)の短軸の長さを測定します。
  • "Box Height"(外接四角形の高さ):外接四角形 の高さを測定します。(外接四角形とは、オブジェクト全体を完全に囲む最小の矩形です。) この測定値は、いわゆるFeret Yに相当します。
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  • "Box Width"(外接四角形の幅):外接四角形 の幅を測定します。(外接四角形とは、オブジェクト全体を完全に囲む最小の矩形です。) この測定値は、いわゆるFeret Xに相当します。
  • "Box X/Y"(外接四角形縦横比):オブジェクトの外接四角形 (Bounding Box)の幅(X)と高さ(Y)との比率を算出します。「外接四角形の幅÷外接四角形の高さ」(Feret X/Feret Y)で算出されます。
  • "Center-X"(重心 X 座標):オブジェクトの重心のX座標を測定します。座標の原点は画像の左上角です。"Measure"(測定)メニューの"Calibration"(較正)-"Spatial"(空間較正)コマンドにて"Origin (Pixels)"[原点の較正(ピクセル) ]を行なっている場合は、その位置が原点になります。
  • "Center-Y"(重心 Y 座標):オブジェクトの重心のY座標を測定します。座標の原点は画像の左上角です。"Measure"(測定)メニューの"Calibration"(較正)-"Spatial"(空間較正)コマンドにて"Origin (Pixels)"[原点の較正(ピクセル) ]を行なっている場合は、その位置が原点になります。
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  • "Center-X (mass)"(濃度重心X座標):輝度測定値に基づくオブジェクトの重心(濃度重心)のX座標位置を測定します。座標の原点は画像の左上角です。"Measure"(測定)メニューの"Calibration"(較正)-"Spatial"(空間較正)コマンドにて"Origin (Pixels)"[原点の較正(ピクセル) ]を行なっている場合は、その位置が原点になります。
  • "Center-Y (mass)"(濃度重心Y座標):輝度測定値に基づくオブジェクトの重心(濃度重心)のY座標位置を測定します。座標の原点は画像の左上角です。"Measure"(測定)メニューの"Calibration"(較正)-"Spatial"(空間較正)コマンドにて"Origin (Pixels)"[原点の較正(ピクセル) ]を行なっている場合は、その位置が原点になります。
  • "Class"(クラス):オブジェクトが属している分類クラス(級)の番号を表示します。この番号は、オブジェクトがあらかじめ"Single Variable Class."(一変数で分類) コマンドを使用して分類された場合のみ、表示されます。オブジェクトがまだ分類されていない場合、"Class"の測定値は"Measurements Data"(測定結果)ウィンドウに現れません。
  • "Clumpiness"(塊状度): Heterogeneity(不均質度)の測定値から算出されます。 収縮(Erosion)処理後にオブジェクト内部に残存する不均質なピクセルの割合です。オブジェクトのテクスチャを反映します。
  • "Cluster"(クラスタ内個数):かたまって1つのクラスタになった複数のオブジェクトの推定個数を算出します。"Clusters"(クラスタ) コマンドの説明もご参照下さい。
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  • "Count (adjusted)"(補正済みカウント):画像ウィンドウ(またはAOI)の縁にかかって切れたオブジェクトのカウントを考慮して、補正したカウント値を算出します。"Count/Size"(カウント/サイズ)ダイアログボックスの"Options"(オプション)ボタン で、"Clean Borders" (境界線上を除外)の"All Borders"(全ての境界線)オプションを指定している時のみ使用できます。

    補正済みカウントは、視野の境界に掛かって除外される大きなオブジェクトの数は、小さなオブジェクトよりも多くなるという統計的事実に基づき、大きなオブジェクトに大きな仮想カウント数を割り付けることにより、除外された(大きな)オブジェクトを含むオブジェクト数を統計的に推定した値を出力します。 (粒径と視野境界に粒子が掛からない確率の関係を下図に示します。)
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  • "Dendrites" (枝数): デンドライト(1ピクセル幅の枝)の本数を算出します。1ピクセルより太い枝はカウントしません。
  • "Dendritic length(枝長さ): 各粒子について、デンドライト(1ピクセル幅の枝)の総延長を測定します(1ピクセルより太い枝の長さは測定しません)。
  • "Density (blue)"(B濃度):測定されたオブジェクトのBlue(青)色成分の平均値を表示します。RGB(フルカラー)画像で測定可能です。
  • "Density (green)"(G濃度):測定されたオブジェクトのGreen(緑)色成分の平均値を表示します。RGB(フルカラー)画像で測定可能です。
  • "Density (max)"(最大濃度):オブジェクトの最大輝度/濃度を測定します。この測定値は、画像に輝度較正がかかっている場合は、較正値に従って算出されます。
  • "Density (mean)"(平均濃度):オブジェクトの平均輝度/濃度を測定します。この測定値は、画像に輝度較正がかかっている場合は、較正値に従って算出されます。
  • "Density (min)"(最小濃度):オブジェクトの最小輝度/濃度を測定します。この測定値は、画像に輝度較正がかかっている場合は、較正値に従って算出されます。
  • "Density (red)"(R濃度):測定されたオブジェクトのRed(赤)色成分の平均値を測定します。RGB(フルカラー)画像で測定可能です。
  • "Density (std.dev.)"(濃度の標準偏差):オブジェクトの輝度/濃度の標準偏差を測定します。この測定値は、画像に輝度較正がかかっている場合は、較正値に従って算出されます。
  • "Diameter (max)"(最大直径):オブジェクトの外周の2点を結び、かつ重心を通る最大の径を示します。
  • "Diameter (mean)"(平均直径):オブジェクトの外周の2点を結び、かつ重心を通る径を2度刻みに測定した平均値を測定します。
  • "Diameter (min)"(最小直径):オブジェクトの外周の2点を結び、かつ重心を通る最小の径を示します。
  • "End points"(端点数): 1ピクセル幅の細い枝を持つオブジェクトの端点数(先端部分)をカウントします。1ピクセルより太い端点はカウントしません。
  • "Feret(max)"(最大フェレ径):最大のキャリパー長(フェレ径)を測定します。
  • "Feret(mean)"(平均フェレ径):平均のキャリパー長(フェレ径)を測定します。
  • "Feret(min)"(最小フェレ径):最小のキャリパー長(フェレ径)を測定します。
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  • "Fractal Dim."(フラクタルディメンジョン):オブジェクトのアウトラインのフラクタルディメンジョン(凹凸度)を測定します。フラクタルディメンジョンは、オブジェクトの周囲長とストライド長の対数を関連づける関数の、線形部分の傾きとして定義されます。

    Image-Pro Plusのフラクタルディメンジョン測定では、伸縮自在の仮想のものさしを使用してオブジェクトの周囲長を数回計測します。その際、使用されるものさしが長いほど、周囲長は短くなり、凹凸度が低いことになります。フラクタルディメンジョンの測定値は、1(=実線)以上2(=平面)未満になります。数値が大きいほど凹凸度が高くなります。

    フラクタルディメンジョンの測定は、周囲長が30ピクセル以上の粒子に対して行なって下さい。30ピクセル未満の粒子では、有効な測定値を得られません。
  • "Heterogeneity"(不均質度):オブジェクトの平均輝度から10パーセント以上異なるピクセルの割合を算出します。
  • "Hole Area"(穴面積):オブジェクトの内部にある「穴」の面積を測定します。穴とは、オブジェクト内部にあり、選択レンジ外の輝度値を持つ、ピクセルの集まりを意味します。"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが選択されている場合、この値は0となります。
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  • "Hole Ratio"(穴面積比):オブジェクトの、穴を除く面積と全面積との比率を算出します。これは「面積÷(面積+穴面積)」の式で算出されます。通常、オブジェクトの"Area"(面積)を測定すると、測定値はオブジェクトの面積から穴の面積を引いた値になります。"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが選択されている場合、この値は1になります。
  • "Holes"(穴数):オブジェクト内にある「穴」の個数をカウントします。穴とは、オブジェクト内部にあり、選択レンジ外の輝度値を持つピクセルの集まりを意味します。"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが選択されている場合、この値は0となります。
  • "IOD"(積分光学濃度):オブジェクトの積分光学濃度(Integrated Optical Density: IOD)を測定します。(積分光学濃度は、「オブジェクトの平均濃度×オブジェクトの面積」で算出されます。) この測定値は、画像に輝度較正がかかっている場合は、較正値に従って算出されます。
  • "Margination"(辺縁度):オブジェクトの中心と辺縁部の間の相対輝度分布を測定します。中心が明るいほど大きい値になります。輝度分布が均一なオブジェクトの辺縁度は0.33になります。
  • "Per-Area"(面積比):カウントされたオブジェクトの、画像全体の面積(または画像内に設定されたAOIの面積)に対する面積比率を測定します。比率は「オブジェクトの面積÷画像の全面積(またはAOIの面積)」で算出されます。
  • "Perim. (convex)"(包絡周囲長):オブジェクトの包絡線の周囲長を算出します。
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  • "Perim. (ellipse)"(楕円周囲長):オブジェクトのアウトラインを囲む楕円の周囲長を算出します。
  • "Perim. (ratio)"(包絡周囲長/周囲長):オブジェクトのアウトラインの周囲長に対する包絡周囲長の比率を算出します。
  • "Perimeter"(周囲長):オブジェクトの外周(アウトライン)の長さを測定します。"Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが選択されている・選択されていないに関わらず、常にオブジェクトの外周のみを測定します(穴の周囲長は含みません)。
  • "Perimeter2"(周囲長2):オブジェクトの周囲長(オブジェクトのアウトラインのチェーンコード長さ)を示します。Perimeterより処理は高速ですが、精度がやや劣ります。
    "Count/Size"(カウント/サイズ)の"Options"(オプション)ボタン で"Fill Holes"(穴を埋める)オプションが非選択のときは、Perimeter2 = (オブジェクトの周囲長) + (穴の周囲長)の値になります。
  • "Perimeter3"(周囲長3):「コーナーカウント」のバイアスがかからないオブジェクトの周囲長(オブジェクトのアウトラインのチェーンコード長さ)を示します。穴の周囲長は含まず、Perimeter2より精度がまさります
  • "Radius (max)"(最大半径):オブジェクトの重心から外周までの最長の長さを測定します。
  • "Radius (min)"(最小半径):オブジェクトの重心から外周までの最短の長さを測定します。
  • "Radius Ratio"(半径比):オブジェクトの最大半径と最小半径の比を算出します。「最大半径÷最小半径」で算出されます。
  • "Roundness"(真円度):「(周囲長2)÷(4×π×面積)」の公式によって、 オブジェクトの真円度を算出します。真円のオブジェクトは、真円度=1となります。他の形状は、円形から離れるにつれて、真円度が1より大きくなります。
  • 注記:

    非常に小さいオブジェクトなどでは "Roundness" (真円度) の値が計算上1未満になることがあり、その場合、値は「1」に丸められます。これは、理論上1未満の値が存在しないためです。正確な測定結果を得るためには、画像取り込み時に顕微鏡等の倍率を上げて、オブジェクトを大きく写して下さい。

    "Roundness" (真円度) の算出には、デフォルトで "Perimeter2" (周囲長2) の値が使用されます。周囲長2はオブジェクト内部の穴の周囲長も含みますので、オブジェクトに穴がある場合は真円度の測定結果が影響を受けて不正確になる恐れがあります。これを避けるには、"Count/Size" (カウント/サイズ) ウィンドウの "Measure" (測定) メニューにある "Select Measurements" (測定項目) コマンドで、"Perimeter2" (周囲長2) 以外の周囲長 ["Perimeter" (周囲長) または "Perimeter3" (周囲長3)] を選択して下さい。"Perimeter" (周囲長) または "Perimeter3" (周囲長3) を選択すると、そちらが "Roundness" (真円度) の算出に使用され、"Perimeter2" (周囲長2) は使用されませんので、穴の有無の影響を受けなくなります。あるいは、別の方法として、"Count/Size" (カウント/サイズ) ウィンドウの "Options" (オプション)ボタンで "Fill Holes"(穴を埋める)オプションを選択して下さい。

  • "Segmentation Range"(閾値クラス):この項目は、"Count/Size"の多値化機能を使用して複数の輝度レンジ(または色クラス)を設定して測定を行なったときに、測定された個々のオブジェクトがどの輝度レンジ(または色クラス)に属するかを表示します。
  • "Size (length)" [サイズ(長さ)]:オブジェクトの相当楕円の長軸に投影されたオブジェクトの大きさ(キャリパー長)です。
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  • "Size (width)" [サイズ(幅)]:オブジェクトの相当楕円の短軸に投影されたオブジェクトの大きさ(キャリパー長)です。
    注記:Size (length)とSize (width)は、フェレXやフェレYとは異なり、画像のXY座標にではなく、オブジェクトの相当楕円の長軸・短軸に対して投影された大きさです。

注記:

● 径(半径、直径など)の測定では、オブジェクトの重心から外周への距離を測定しますので、重心がオブジェクトの外部にあるような場合は、有効な測定値が得られないことがあります。

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● 形状の測定(径、真円度、フラクタルディメンジョンなど)では、測定対象のオブジェクトが非常に小さいと、有効な測定結果が得られないことがあります。